スロージョギングはフォアフット着地にしょう。
ジョギングするとき、みんな、足の裏のどこで着地してますか?
かかと着地か、それとも、足の指の付け根あたり(フォアフット)着地かどちらがいいのかなー?
学校のクラブ活動では、長距離走の場合、かかとから着地して前に体重を移動させなさいと教わった記憶があるよ。
かかと着地は危険です。正解は、フォアフット着地です。その理由をこれから説明します。
かかと着地は危険です
私の友達で、長年ジョギングを趣味で、毎日走っていた方が、膝が痛くなり、結局、人工膝に変える手術をし、ジョギングできなくなってしまったのです。非常にショックでした。その友達に話を聞くと、ジョギングで膝が痛くなる原因は、「かかと着地」だったと主治医に指摘されたそうです。
かかと着地で、膝がいたくなる理由は、走るたびに、全身の体重をかかとで受けとめるため、大きな衝撃が脚を経由して、膝にダイレクトに伝わるためです。ジョギングの場合は、それを何万回も繰り返すため、最後は膝が悲鳴をあげるのです。
フォアフット着地はなぜ安全か?
一方、足の指の付け根あたり(フォアフット)着地すれば、アキレス腱がバネになって着地の衝撃を弱めてくれるので、脚に大きな負担がかかりません。従って、体重が重い方でも、フォアフット着地であれば、膝を傷めずジョギングが可能です。但し、フォアフット着地は、アキレス腱のバネを利用するため、慣れていないと、アキレス腱に負担がかかりますので、かかと着地からフォアフット着地に変える場合、最初は、短い距離を慣らし走行し、徐々に長距離、長時間走行に移行してください。
私も、50代前半から毎月150km~200kmを走り、年間2000kmを10年間続けてランニングしていますが、フォアフット着地のおかげで、今まで膝が痛くなったことはありません。この着地方法を意識せずに、ランニングを継続していたら、今頃、膝の痛みに悩んでいたかも知れません。
日本人はかかと着地が多いといわれていますが、アフリカ人は、ほとんどフォアフットのようです。日本人でも、初めて小学校の校庭でかけっこをするとき、はだしであれば、フォアフットになっているはずです。ところが、厚底のシューズを履いて走るため、かかと着地になりやすいのです。一方、アフリカ人は、子どもと時から、はだしで、学校に通うことも多く、自然にフォアフットになっているようです。ということは、人類は本来フォアフット走法が自然なのかもしれません。
段差のある高いところから、低いところに飛び降りる場合、人間は必ず、足の指の付け根で着地します。なぜでしょうか?人間は本来、どこの部分で着地すれば、落下の衝撃を吸収できるか?本能的に知っているのかもしれません
参考書籍
私が、フォアフット走法について学んだ書籍をご紹介します。詳しく知りたい方は、ぜひ下記の書籍を参考にしてください。最初の2冊は、スロージョギング提唱者、故・田中先生(福岡大学名誉教授)の本で、わたくしも愛読しており、スロージョギングのやり方がわかりやすく解説されています。最後の「BORN TO RUN」は、現代社会と隔絶して暮らす“走る民族”、素足で峡谷を走り抜けるベアフット・ランナーについて書かれた、ベストセラーです。
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